着圧カラートレンカとタイツやソックスとの関係

着圧トレンカとトレンカ事情

着圧カラートレンカという着圧効果を前面に押し出した商品が出回る昨今となりました。トレンカ事情に変遷ありといったところでしょうか。「 ほしのあき トレンカ 」と呼ばれるものがその代表格で商品名は「パーフェクトスリム シェイプ スタイルアップトレンカ」と言います。パーフェクトスリムシェイプ スタイルアップトレンカはほしのあきプロデュースの一環で、その他にタイツやソックスがリリースされているようです。

タイツやスパッツを「揺籃(ようらん)」としてレギンスが登場し、かかと穴あきレギンスという形でトレンカが登場して久しいところですが、ニュースタイルレギンスというニューファッションの域を超えて、トレンカをとりまく事情に今、変遷期が訪れているように思います。

トレンカとは?何がトレンカか曖昧の時代

トレンカとは何かという疑問はトレンカ事情の変遷期を迎えてもなお、未だ発せられるクエスチョンとなっています。トレンカに縁のない男性諸氏のみならず、一部女性の間でも同じトレンカクエスチョンが根強い昨今です。これはトレンカという名称自体のユニーク性にもよるのでしょうか。

トレンカとは?については、やはり、デニールの近いところから言っても「かかとレギンス」ないしは「かかと穴あきレギンス」という回答が一番わかりやすかったように思います。ところが昨今、「トレンカ」という言葉の使い方に新たなものが登場し、トレンカとは?という疑問に対して単純に回答できない事情となりつつあります。

それは、着圧効果を発揮する前述の「ほしのあきトレンカ(着圧カラートレンカ)」の登場から始まったようで、『このトレンカには「トレンカのハイソックスタイプ」とか「ニーハイソックスのトレンカタイプ」があります』というような表現が使われるようになった、という事実があるのです。

確かにトレンカはつま先とかかとが露出したタイツでありストッキングでありソックスであると言えるでしょう。これまであった、ストッキングやソックスの閉塞感を脱して実にライトで気軽で気持ちよく穿きこなせる源泉はこの「かかととつま先が出る」ということにあります。そこから、この特徴を「トレンカタイプ」と命名したものでしょうか。

こういった変遷?には、ファッション用語の流動性を強く感じるところです。実にファッション用語は辞書にもなりえず、着用する女性達の間で静かに定着していくもの。昨今のトレンカ事情にそのことを実感します。

着圧効果グッズとしてのトレンカ

着圧効果とは、従来でいうところの「弾性ストッキング」の効能と言えましょう。計算されたキツ目の装着効果で、血液・リンパ液の循環作用を補完して、足のむくみや静脈瘤の進行防止を目的とします。弾性〜という表現は未だあるものの、「着圧」効果という表現が今、主流となりつつあるのです。

ニューファッションとして登場したトレンカが注目される中、さらに注目の着圧効果を発揮するとなれば人気が集中する要素は十分。加えてカラフルなバリエーションも揃い、人気の引き加速度をましているようです。この着圧効果グッズについてはトレンカのみならず、いわゆるトレンカタイプのソックス及びトレンカタイプでないソックス、加えてカラータイツにまで及んでいて、それら着圧グッズのキャッチフレーズに「穿く(履く)だけ」「履いて寝るだけ」というものがあります。ソックスにはハイソックスやニーハイソックスがありますが、これまでは丈の長さとファッション性に注目されていたものが、着圧効果がうたわれるようになり、特にニーハイソックスについてはより広く着圧効果が発揮されるというところから、人前では躊躇していたニーハイソックスを就寝時に穿くために購入する女性や男性も増えているとのことです。

従来からあった弾性効果が着圧効果として日の目?を見るようになり、これがトレンカ事情に変遷をもたらしたものと言えるかもしれません。